『存在と時間』をドイツ語で読む会: 2016

なぜハイデッガーはそれほど重要か（文＝吉次基宣）

１．問い

「なぜに存在者が存在するのであって、むしろかえって無ではなかったのか。」

これが問である。ドイツの哲学者マルチン・ハイデッガーが生涯を通じて問い続けた問である。人はいう奇矯な問であると。確かに奇矯な問である。人はこんな問には見向きもしない。科学を信奉し、知のあらゆる領域で科学的に思考し、状況に応じて現実的な判断をしようとしている人にとっては奇矯な問である。新たな技術と企業の活動に注目し、その最新のデータを収集し、適切な投資先を探ろうとしている人にとっては奇矯な問いである。何らかのプロジェクトに参加し、その目標に向けて懸命になっている人にとっては、このプロジェクト自体がこの奇矯な問いを問うことを許さない。……

こうして人は日々この問いの前を素通りするのである。

ところが、ハイデッガーにとってはこの問いを問うのか、問わないのかが決定的に重要なのである。（全文を読む……）

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延期のお知らせ

連続イベント！　第7回日程調整中

第7回　齋藤元紀氏著『存在の解釈学』を読む

会場の確保ができず、3/13に開催予定でした「第7回目の連続イベント」を延期いたします。日程は決まり次第お知らせいたします。

当会では、齋藤元紀氏をお招きし、氏の著書『存在の解釈学』（法政大学出版局）を精読する連続イベントを開催しております。第7回目のとなる次回は、現在日程を調整しております。当会メンバー以外の方々のご参加も大歓迎。お気軽にお問い合わせください。みなさまのご参加をこころよりお待ち申し上げます。

１）日　時：

2020年3月13日（金）

※講義終了後、懇親会を開催いたします。

２）場　所：

東京都千代田区（お申し込みいただいた方にメールでお知らせいたします）

３）テキスト：

・齋藤元紀氏著『存在の解釈学　ハイデガー『存在と時間』の構造・転回・反復』（法政大学出版局）

※開催日一週間前頃までに、上記当該箇所の感想または質問事項などを、A4で1枚を目安にお書きいただき、下記のEメールアドレスにお送りください。

※テキストは各自でご用意ください。

４）申込方法：

Eメール「szdokushokai ■ gmail.com（■を＠に変えてください）」まで、下記をお知らせください。

・お名前

・ご所属

・携帯電話番号

※メーリングリストに登録されている方は申し込み不要です。

５）申込締切

開催日1週間前を目安に締切とさせていただきます。

６）参加費

無料。

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2016年12月16日金曜日

次回読書会　2017　1/6

日時：2017年1月6日（金）18:30〜20:30
場所：東京都新宿区四谷（注意：場所が変わります）

次回は、「第43節　第27（b-2）段落」の冒頭、
「209ページ、下から2行目の
Ontologische Interpretation des Daseins bedeutet jedoch nicht ontisches Zurückgehen auf ein anderes Seiendes.」から読みます。

本日（12/16）で年内最後となりました。
Heideggerととに歩んだ一年間でした。
みなさんお世話になりました。
よいお年をお迎えください。

「2017年の人生はHeideggerとともに」、
そう思われる方は上記メールアドレスにお知らせください。会の灯りは小さくとも、黄金色の光であります。

2016年12月14日水曜日

次回読書会　2016　12/16

日時：2016年12月16日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

更新が遅くなりまして、失礼いたしました。
次回は、「第43節　第26（b-1）段落」の冒頭、
「209ページ、第8行目の
Das In-der-Welt-sein wiederum ist ontologisch verklammert in der Strukturganzheit des Seins des Daseins, ……」から読みます。

金曜日の会は、次回（12/16）が年内最後です。
みなさんよろしくお願いします。

2016年12月6日火曜日

次回読書会　2016　12/9

日時：2016年12月9日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第23（a-18）段落」の冒頭、
「208ページ、第7行目の
Bedeutet Idealismus die Rückführung alles Seienden auf ein Subjekt oder Bewußtsein, ……」から読みます。

2016年11月29日火曜日

次回読書会　2016　12/2

次回読書会　2016　12/2
日時：2016年12月2日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第22（a-17）段落」の冒頭、
「207ページ、第12行目の
Mit dem Dasein als In-der-Welt-sein ist innerweltliches Seiendes ……」から読みます。

2016年11月20日日曜日

次回読書会　2016　11/25

日時：2016年11月25日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第18（a-13）段落」の冒頭、
「206ページ、第12行目の
Glauben an die Realität der "Außenwelt", ob mit Recht ……」から読みます。

11/18の「読む会」では
木田元先生の『ハイデッガー拾い読み』より
「専門的常識の誤り」を読みました。
当会では『存在と時間』の読解を深めるために、
さまざまな書物に目を通しております。

2016年11月12日土曜日

次回読書会　2016　11/18

日時：2016年11月18日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第17（a-12）段落」の冒頭、
「206ページ、第1行目の
Selbst wenn man sich darauf ……」から読みます。

2016年11月6日日曜日

次回読書会　2016　11/11

日時：2016年11月11日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第15（a-10）段落」の途中、
「205ページ、上から15行目の
Daher kann der schein entstehen, ……」から読みます。

2016年10月25日火曜日

次回読書会　2016　11/4　（休会10/28）

日時：2016年11月4日（金）18:30〜20:30

場所：東京都千代田区

「休会のお知らせ！」

10/28は、会場の都合によりお休みです。

みなさまお間違いなさらぬよう。

次回11/4、「第43節　第13（a-8）段落」の冒頭、

「204ページ、上から23行目の

Aber selbst wenn der ontische Vorrang des isolierten Subjekts und der inneren Erfahrung aufgegeben wäre, ……」から読みます。

10/21の会では、前回に引き続き

カントの観念論論駁を確認しました。

2016年10月15日土曜日

次回読書会　2016　10/21　（休会10/28）

日時：2016年10月21日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第13（a-8）段落」の冒頭、
「204ページ、上から23行目の
Aber selbst wenn der ontische Vorrang des isolierten Subjekts und der inneren Erfahrung aufgegeben wäre, ……」から読みます。

「休会のお知らせ！」
10/28は、会場の都合によりお休みです。
みなさまお間違いなさらぬよう。

2016年10月8日土曜日

次回読書会　2016　10/14

日時：2016年10月14日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第12（a-7）段落」の冒頭、
「204ページ、上から6行目の
Der Beweis ist allerdings kein Kausalschluß und demnach ……」から読みます。

「休会のお知らせ！」
10/28は、会場の都合によりお休みです。
みなさまお間違いなさらぬよう。

いよいよ、ハイデッガーによるカントの「観念論論駁」批判に入ります。
ハイデッガーによる批判は病める私の薬となるか毒となるか。
すくなくとも甘い薬ではなさそうです。
みなさまのご参加者をお待ちしております。（み）

2016年9月30日金曜日

次回読書会　2016　10/7

日時：2016年10月7日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第8段落」の冒頭、
「203ページ、上から5行目の
Entdeckbar jedoch ist auch Reals ……」から読みます。

第43節はハイデッガーによるスリリングな Realität 批判。
『Sein und Zeit』は私たちに新たな世界を開きます。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。（み）

2016年9月25日日曜日

次回読書会　2016　9/30

日時：2016年9月30日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第6段落」の冒頭、
「202ページ、上から12行目の
Als Erfassungsart des Realen aber ……」から読みます。

2016年9月20日火曜日

次回読書会　2016　9/23

日時：2016年9月23日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節　第3段落」の冒頭、
「201ページ、上から12行目の
Die Grundbestimmtheit des Seins ……」から読みます。

更新が遅くなりまして、失礼いたしました。

【9/20 休会!】
9/20の「火曜日の会」は
台風のためお休みです。
参加者はご注意ください。

2016年9月11日日曜日

次回読書会　2016　9/16

日時：2016年9月16日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第43節（200ページ）」の冒頭から読みます。

2016年9月2日金曜日

次回読書会　2016　9/9

日時：2016年9月9日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第42節　第6段落」の冒頭、
「199ページ、上から4行目の　Die Bedeutungsgeschichte des ontischen Begriffes »cura« ……」から読みます。

8/30（火）入門編の当日は、
台風により入り口のシャッターが降りていました。
お休みと思われたのでしょう、参加されずにお帰りになられた方、
大変申し訳なく存じます。

2016年8月29日月曜日

次回読書会　2016　9/2

日時：2016年9月2日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第42節　第4段落」の冒頭、
「198ページ、上から7行目の　»Als einst die »Sorge« ……」
から読みます。

8/26はCura-Fabelをラテン語でじっくり読みました。翻訳担当くださった方、ありがとうございました。

2016年8月20日土曜日

次回読書会　2016　8/26

日時：2016年8月26日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第42節　第2段落」の途中、
「197ページ、下から18行目の　Das im Dasein selbst ……」
から読みます。

第41説の試訳と要約を掲載いたしました。
ご質問などございましたら、
ご遠慮なくお問い合わせください。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

2016年7月30日土曜日

次回読書会　2016　8/19

日時：2016年8月19日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第42節」の冒頭からから読みます。

お休みのお知らせ！
8/5（金）、12（金）はお休みです。
ご注意ください。
8/2（火）、16（火）の入門編もお休みです。

2016年7月23日土曜日

次回読書会　2016　7/29

日時：2016年7月29日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第41節　第15段落」の途中、
「195ページ、下から11行目の　Wenn das Dasein in einem Hang gleichsam versinkt, ……」
から読みます。

お休みのお知らせ！
8/5（金）、12（金）はお休みです。
ご注意ください。
8/2（火）、16（火）の入門編もお休みです。

2016年7月16日土曜日

次回読書会　2016　7/22

日時：2016年7月22日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第41節　第14段落」、
「195ページ、8行目の　Das beruhigte Wollen unter Führung des Man ……」
から読みます。

2016年7月9日土曜日

次回読書会　2016　7/15

日時：2016年7月15日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

7/8は、Sorgeの構造の本質的なアプリオリ性について読みました。
次回、7月15日（金）は、193ページの下から9行目の
「Das Seinkönhen, worumwillen das Dasein ist, ……」から読んでいきます。

2016年7月2日土曜日

次回読書会　2016　7/8

日時：2016年7月8日（金）18:30〜20:30

場所：東京都千代田区

次回、7月8日（金）は、193ページの下から9行目の

「Das Phänomen drückt daher ……」から読んでいきます。

2016年6月25日土曜日

次回読書会　2016　7/1

日時：2016年7月1日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第41節　第6段落」、
「193ページ、1行目の　Weil das In-der-Welt-sein wesenhaft Sorge ist, ……」
から読みます。

2016年6月18日土曜日

次回読書会　2016　6/24

日時：2016年6月24日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第41節　第2段落」の途中、
「192ページ、1行目の　Dasein immer schon ……」
から読みます。

2016年6月11日土曜日

次回読書会　2016　6/17

日時：2016年6月17日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第41節」の冒頭より読みます。

第40節の試訳を掲載いたしました。

2016年6月6日月曜日

次回読書会　2016　6/10

日時：2016年6月10日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

第40節がようやく読み終わりました。
次回は、「第41節」に入る前に、
『存在と時間』の理解を深めるため、
片柳榮一氏著「パウロ、アウグスティヌス」を
読みたいとおもいます。

2016年5月29日日曜日

次回読書会　2016　6/3

日時：2016年6月3日（金）18:30〜20:30

場所：東京都千代田区

次回は、「第40節　第21段落」、

「190ページ、上から9行目の　Noch seltener ……」

から読みます。

お知らせ

第18節の要約のリンクが間違っておりました。

修正し、あわせて19節の要約も掲載いたしました。

みなさんご利用ください。

2016年5月21日土曜日

次回読書会　2016　5/27

日時：2016年5月27日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第40節　第17段落」、
「189ページ、上から7行目の　Nunmehr wird phänomenal sichtbar, ……」
から読みます。

第40節の要約を掲載いたしました。

各自プリントアウトをお願いいたします。

2016年5月14日土曜日

次回読書会　2016　5/20

次回読書会
日時：2016年5月20日（金）18:30〜20:30
場所：東京都千代田区

次回は、「第40節　第15段落」、
「188ページ、上から10行目の　Das, worum die Angst……」
から読みます。

5/13に新たなメンバーが増えました。
会場が現在の場所に移ってから初めての仲間です。
ご興味のおありの方は是非ご参加ください
（メールでお知らせください）。
『存在と時間』の扉は重くとも、
私どもは門戸を広く開けてお待ちしております。